MOMO YOSHINO

13 January 2024

1月27日より、高崎市美術館の企画展に参加いたします。公立美術館での展示は初めてで、特集展示を組んでいただき、まとめて作品をお見せできる機会となります。2020年に描いた壁画も合わせて、ぜひ足をお運びください。

 

 

美術作品のなかには、視覚の冒険的な試みによってさまざまな「境界」を越え、鑑賞者に心身の揺らぎを感じさせるものがあります。20世紀初頭のキュビスムは、いろいろな視点から見た対象物をひとつの画面に結実させ、固定視点を前提とする伝統的絵画を解体してしまいます。フロッタージュやデカルコマニーなどを駆使するシュルレアリスムは、人間の意識と無意識の境界を軽やかに越えてみせました。
本展覧会では、キュビスム、シュルレアリスム、オプ・アートといった欧米の実験的制作をはじめ、日本の「寄せ絵」から瑛九やオノサト・トシノブ、靉嘔ら戦後のアーティストたち、また現代のコンセプチュアル・アートにいたるまで、視覚の冒険をとおして感覚と思考の試行錯誤を繰り返してきた多彩な表現を紹介します。
また、二次元と三次元との境界を往来しながらイリュージョンを生じさせ、物質と空間の意味をメタ視点から問い直す吉野ももの作品を特集展示します。

 

「視覚の冒険者たち」
会期:2024年1月27日(土)〜3月17日(日)
主催・会場:高崎市美術館
企画協力:rin art association

時間:10:00〜18:00 (入館は17:30まで)
金曜日のみ20:00まで(入館は19:30まで)

休館日:1月29日(月)、2月5日(月)、13日(火)、19日(月)、26日(月)、3月4日(月)、11日(月)

観覧料:一般:600円
大学・高校生:300円

 

関連事業
1.出品作家によるギャラリートーク 吉野もも「拡張する絵画」
講師:吉野もも (出品作家)
日時:2月18日(日) 14:00〜
会場:高崎市美術館展示室 (3階)
参加費:無料 (要観覧料)
申込み:1月23日(火)10:00より高崎市美術館(027-324-6125)にて電話受付

 

2.出品作家によるワークショップ 泉澤守「無意識の絵画”デカルコマニー”を描こう」
講師:泉澤守 (出品作家)
日時:2月25日(日)14:00〜16:00
会場:高崎市南公民館 5階 調理実習室
定員:20名 (予約先着順)
参加費:300円
申込み:1月23日(火)10:00より高崎市美術館(027-324-6125)にて電話受付

 

3.出品作家による講演会 森竹巳「視覚実験の造形史」
講師:森竹巳 (出品作家)
日時:3月3日(日)14:00~
会場:高崎市南公民館 5階 講義室
定員:50名 (予約先着順)
参加費:無料
申込み:1月23日(火)10:00より高崎市美術館(027-324-6125)にて電話受付

 

※関連事業は内容の変更あるいは中止となる場合があります。最新情報はホームページ・SNSでご確認ください。

高崎市美術館ウェブページ

 

吉野もも2020年制作の壁画:
〒370-0826 群馬県高崎市連雀町7 丸善第一ビル

08 September 2023

吉野もも「余白の深淵」

会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
(渋谷PARCO 2階)
会期|2023年9月15日(金)〜10月9日(月)

※会期中無休

開場時間|11:00〜21:00

オープニングレセプション|9月16日(土)17:00〜19:00

入場|無料
主催|OIL by 美術手帖

 

今回は、古いモノを利用し、そこに新たな異空間をつくり出す新作を発表します。
久しぶりの個展、ぜひご高覧ください。

奥行きを描くことの目的は、絵画を拡張すること。絵の中に空間をつくることで、絵画の外側、例えばその作品がかかっている壁と関係が生まれて、その壁も作品になる。見えない絵の一部のつぶのようなものが画面から飛び出し、展示室に漂い、空間に拡張して、観る者をも巻き込んでいく、そんなイメージだ。フレームの内側を描きながら、外側まで作品が存在している空気感をつくる。

かつて描かれた絵も、何も無いように見える余白にこそ、何か在るかもしれない。墨の濃淡で描く空気遠近法に、西洋で発達した線遠近法を掛け合わせてみる。元の絵の余白だった部分を前面に押し出し、地と図を反転させている。モノに宿る記憶と対話しながら、新しい異空間を生み出す。

吉野もも

OIL by 美術手帖ギャラリー展覧会の詳細はこちら

27 September 2022

「目で目は見えぬけれども」

 

私たちは普段、どのように、どれくらい、なにを見て、そこからなにを感じて生きているでしょうか。自分が自分だけでは存在しないのと同じで、私たちは自分の目でなにかを見ているようで、自分の目だけでなにかをとらえることは難しい。必ず他者の影響を受けていて、また自分自身も他者に影響を与える要素の一部であるのでしょう。自分と世界の境界線の曖昧さは、自分の姿もぼやけさせてしまう。実は視覚はそんなに頼れるものではないのかもしれない。目に見えるものがすべてではない。「目で目は見えぬ」けれども、この世界の中に自分は確かに存在している。この展覧会で、加納俊輔、堀川すなお、吉野ももの3 名の作品を通して、自分と世界のつながり、目に見えるもの以上のなにかを感じていただけると幸いです。

 

 

会期 2022年10月15日(土) – 2022年12月11日(日)
時間 (平日)11:00-19:00、(土・日・祝)10:00-18:00
会場 A-LAB (えーらぼ)
兵庫県尼崎市西長洲町 2-33-1
休館 火曜日
入場料 無料
主催 尼崎市
協力 Maki Fine Arts、rin art association、ベイ・コミュニケーションズ

 

【出展作家】
加納俊輔、堀川すなお、吉野もも

 

【関連イベント-アーティスト・トーク】
11月27日(日)午後2 時〜午後4 時、美学・感性学を専門とする近畿大学文芸学部の准教授の岩城覚久氏と追手門学院大学社会学部教授の松谷容作氏をゲストに迎え、出展作家とのトークイベントを開催いたします。

定員先着15 人。メール(amalove.a.lab@gmail.com) で申込必要。
イベント名・氏名・年齢・電話番号・人数を明記ください。

なお、新型コロナウイルス感染症の状況によってはイベントを延期・中止することがあります。最新の情報はホームページをご確認ください。

 

A-Lab ホームページ

08 September 2022

渋谷西武での展覧会に参加いたします。新作小品3点と、襖の作品(参考作品)を出品予定です。

 

「現代茶ノ湯スタイル展 縁-enishi-」
会期 2022年9月13日(火)~9月25日(日)
時間 10:00〜20:00
会場 西武渋谷店 B館 8階 美術画廊・オルタナティブスペース
東京都渋谷区宇田川町21-1

 

 

日本古来の茶ノ湯文化と現代アートを融合して、茶ノ湯を通した新しいライフスタイルを提案する展覧会です。

 

参加作家
沼野秀章、篠原希、穂高隆児、伊藤千穂、苫米地正樹、田中雅文、野田里美、石井隆寛、松村 淳、今西 泰赳、菱田賢治、佐々木翔子、三浦光雅、西村有未、吉野もも

茶人 近藤俊太郎

 

渋谷西武サイト展覧会ページ

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