
Group Exhibition
高崎市美術館 / Takasaki Museum of Art
高崎、群馬 / Takasaki, Gunma
27 January – 17 March 2024
美術作品のなかには、視覚の冒険的な試みによってさまざまな「境界」を越え、鑑賞者に心身の揺らぎを感じさせるものがあります。20世紀初頭のキュビスムは、いろいろな視点から見た対象物をひとつの画面に結実させ、固定視点を前提とする伝統的絵画を解体してしまいます。フロッタージュやデカルコマニーなどを駆使するシュルレアリスムは、人間の意識と無意識の境界を軽やかに越えてみせました。 本展覧会では、キュビスム、シュルレアリスム、オプ・アートといった欧米の実験的制作をはじめ、日本の「寄せ絵」から瑛九やオノサト・トシノブ、靉嘔ら戦後のアーティストたち、また現代のコンセプチュアル・アートにいたるまで、視覚の冒険をとおして感覚と思考の試行錯誤を繰り返してきた多彩な表現を紹介します。 また、二次元と三次元との境界を往来しながらイリュージョンを生じさせ、物質と空間の意味をメタ視点から問い直す吉野ももの作品を特集展示します。