台湾の現在

台湾の現在

BLOG No Comments

東京藝術大学にて開催中の展覧会にあわせ、シンポジウムに行ってきました。わたしは搬入も行けなかったため、展示もやっと見れたし、出展者と話せたのもこの日がはじめて。
台湾と日本の交流展というかたちで、はじめて今年で4回目。台湾の大使が来ていたり、国レベルでの交流展でした。

台湾には行ったことがないけれど、とにかく美味しいと聞くし、大きなアートフェアがあるので、いまいちばん行きたい国のひとつでした。

台湾のアーティストにきいた、台湾事情をメモ。主にお話しした方をAさんとします。数名から聞いた話も入ってますが、Aさんの個人的意見が多いので、一概には言えないところもあると思います、あしからず。
 

国について。
いつでもどこかの植民地だった台湾は、島国なのに独自の文化というのがあまりない。いまは中国の一部と考える人と、独立したい人が半々くらいだそう。けれど中国はパワー強いから、独立は難しいだろうとAさんは言っていました。
 

アート事情。
古美術を扱うギャラリーよりも、コンテンポラリーのギャラリーの方が多い。
若手作家がすごく増えているから、埋もれてしまって注目してもらえるようになるのが大変。(←これは数人同じ意見なようでした。) 若手がたくさんいすぎるために、コレクターがどれを買うか選べず、全体的に作品が売れない事態になっている。
 

所属ギャラリーから、月給のように月いくら、とお金が入るそう。年末に精算があり、もし月給の合計よりも売り上げが高ければ、その分をもらう。
月給合計よりも売り上げが低い場合は?と聞くと、それは許されないんだそうだ。
アーティストが安定した収入が得られるのは、他に余計なことを考えなくていいのでとても良い。しかし売り上げがなければ打ち切りになるそう。
Aさんのギャラリーはあと3年契約があるらしく、売り上げが良ければその後も続くということ。その所属ギャラリーは中国北京のギャラリーなので、台湾事情と重なるかはわからないけれど。
中国は国が大きいからギャラリーもとにかく大きければ作品も大きい、スタジオも広い、というのはわたしが学部の頃北京に旅行して大いに感じ驚嘆したことだけど、台湾は家があまり大きくないので、日本と同じように大きい絵はあまり売れないらしい。
中国のギャラリーだと、もっと大きい絵を描けと言われるそうです。
700号とか言っていました。
 

日本との関係。
かつて日本が植民地にしていた台湾。Aさんの祖母は日本の歌が歌えて、祖父は日本統括の警察だったとのこと。日本が嫌いではないのか?ときくと、そんなことない、むしろ好きだったと言っていました。
 

さいごに。
台湾という国というか地域の、複雑な立ち位置を改めて知りました。同じアジアの島国だけれど、日本が長い間統治していたという、日本にとってはなんとも言えない、切っても切れない関係にある。
けれどその中で台湾の若手のアーティストは頑張っていて、売り込みもきちんとしていたり、真摯な姿勢が見えました。作品良いね~!って言いに来てくれたり、台湾来たら泊まっていってねと言ってくれたり、とても情が厚い方々でした。
以前イギリスにいた時、ヨーロッパは連合をつくったけど、アジアは連合にしないの?というような話をされたことがありました。(イギリスがEU離脱決定する前なのでそこは考慮せずに。) アジアはまだまだ諸問題があるので難しいだろうなぁと思いつつ、これからアジアの国がどんどん経済成長していく中で、ゆくゆくは協力して仲良くなっていったら、もっと素敵だろうなと思います。
 

/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

 

↑TOP